2017年8月17日木曜日

国王の娘達

妻のご先祖様がケベックに渡った
もう少し後の話なんだけど、
こんなニッチな歴史を
詳しくさっくり日本語で読めちゃうのは
やっぱり凄い時代だなぁと。

ケベック入植の歴史で1600年代中頃、
男女比が大きな問題になり、
ルイ14世が準備費用、結婚の持参金も持たせて送ったという。
船が着いてから50日以内に結婚出来なかった現地男性は
狩猟や漁業の許可取り上げとかすごすぎ。

国王の娘達-wikiより

2017年8月14日月曜日

1001pots


1001potsという陶器祭りに行って来ました。
モントリオールの北、車で1時間ほどのところにVal-Davidという村があり、
行ってみると日曜市や他のイベントも行われていて村は賑わっていました。
1001potsは日本人の方がご自宅の広大な敷地を利用して
60名以上の陶芸家の作品を展示即売するイベントなのですが、
なんともう29年も続いているのだとか。
モントリオール市内でなかなか満足のいく食器が見つからなかった我々夫婦は
嬉々として会場に飛び込みました。

広いお庭に個性豊かな陶器がぎっしり!


カップやボウルなど種類毎に全陶芸家の作品を並べた棚なども素敵です。



そして裏にはまた別のお庭があり、
オーナーの方が遠近法、借景など、
色々な遊びごごろを駆使して手作りし続けている空間が。

金網で建物の外壁を模した部分には陶器がぎっしり。
これは使わなくなった陶器や失敗した作品なども捨てるのではなく、
集めてアートとしてまた別の命を吹き込んでいるのだそうです。

足元も全て陶器の作品に。

そしてこれが我家の戦利品。
誰が我家でこの食器で一番最初にディナーするでしょう?

2017年8月12日土曜日

全てのGagnonはTourouvreに通ず





日本で2番目に多い苗字って何でしょう?
2017年4月の政府統計によると、どうやらそれは"鈴木さん"なんですね。
1位は佐藤さん。歌で流行ったよくある苗字斎藤さんは19位なのか…

ケベック州では、2016年の統計によると、1位はTremblay、
そして2位が妻の苗字のGagnonなんです。
妻の苗字は8位のLavoieと組み合わせたものになってるので、
日本なら中村鈴木みたいな感じ。

そして、驚くべきは、ケベックの全てのGagnonさんは、
1640年にフランスから移民して来た3兄弟の子孫という事が分かっており、
フランスはノルマンディ地方のTourouvreにその家が今でも残っている、
という事なんです。
ケベックの植民にはカトリック系教会が深く関わっており、
移民者達の名簿は教会の記録で、親子関係からフランスの出身地まで、
基本的には皆分かるのだそうです。
知ってびっくりカナダの歴史。

はっきりした旅行計画の中にはなかったのですが、
移動経路の中にある事がわかったので是非立ち寄ることに。
Tourouvreの村はずれ、La Gagnonnièreというところにその家は建っていました。

1600年代からそこに建っていた、って事です。
ケベックを開拓した妻のご先祖さんがそこに本当に住んでたんです。
よくあるタイムスリップ系の時代劇ドラマみたいに、
その歴史のリアルさになんだかクラクラしてしまいました。
家から出てこられた今お住いの方は、開口一番"ガニオンさんかい?"と。
カナダから訪れる人も時々いるらしく、建物のことなど気さくに教えてくれました。
その方はGagnonの子孫ではなく、
というのはGagnonという苗字はフランスではもう絶えてしまっているからです。

1534年以来、フランスは北米への入植のため度々開拓団を送るのですが、
当初はサバイバルや森林の知識のある人が選んで送られ、
その後も牧場や農場開拓に長けかつタフな人達が送られた様です。
だから妻の家族はスポーツ万能な人が多いのかも?

ケベック入植の歴史は読めば読むほど興味深くて、
Gagnon3兄弟がケベックに渡った1640年当時、
イロコイ族がオランダから銃器を得て他民族も滅ぼし、
入植者も抵抗出来ない程勢力があった話や、
ケベックからの毛皮輸出産業って要するにはビーバーの毛皮だったことなど、
弓矢だけで弱いインディアンや熊の毛皮みたいな、無知な私のステレオタイプが
見事に次々と駆逐されていきました。

今回旅したロワール川流域のルネサンスの歴史に出てくる
1400年代のフランス王達はこうしたケベック入植への支援を積極的に行うのですが、
そんなお話はロワール川の古城の写真を眺めながらすることにしましょう。